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紙 の 上 の 魔法使い 感想

Wed, 17 Nov 2021 11:09:29 +0000

ではでは~~

薬中になって主人公、自殺!

+++++++++++++++++++++++++ 十章『オブシディアンの因果目録』 いわゆる、ネタバラシの章でした。遊行寺家に何があったのか、瑠璃と夜子の出会いの真実、伏見理央の見ていた真実、月社妃の最期、そして―――――― ――――――一年前の真実。 どれも印象深い暴露でしたがやはり、と言うか最も衝撃的だったのは四條瑠璃の真実でしょうか。 一年前のあの日、クリソベリル提示した真実の剣は瑠璃自身をを貫いて心を殺し、その身体までも殺していたという事。読む手が硬直しましたね。首をつって死んで、それをよりによって夜子が一番初めに見つけるという……。 印象に残った、と言えば妃がトラックに轢かれ、ざまあみろと嗤ったシーンですかね。やっぱり兄妹なんだなぁと思わされました。『ローズクォーツの永年隔絶』にて、瑠璃が理央を庇ったときも同じように物語へ、命を懸けて反抗していましたね。場違いな感想だとは思いましたが、なんとなく微笑ましいな、と感じました。 さぁ、そうして別の伏線も回収されていきます。妃が開いたのは『サファイアの存在証明』ではなく、『オニキスの不在証明』でした。では、サファイアは誰が開いていたのか?なぜあの時、サファイアは開かれていたのか? ちらほらと岬の関連を匂わすミスリードが配置してあり、まんまと引っかかった私です() オブシディアンで語られた『瑠璃に告白した少女』が伏線でした。え? ここで岬なのか? とか思いましたがやっぱ違いましたね。彼女は結局いい脇役でした。 なぜヒスイ、アメシストと言う二冊が一人の少女によって開かれたのか。これまで漠然と偶然だと決めていたものに意味を持たせる、とてもいい展開だなあと驚かされました。サファイアの存在証明を開いた、いや、開かされたのは日向かなただったんですね。 見事な回収だなあと本当に感心しました。彼女のペンダントも、アクセサリーにしてはなんだか主張が激しいなぁ。なんかの伏線か? なんて思ってた時期もありましたが、まさか本当に伏線だとは。 あぁ、あとタイトルもですね。一番前面に、大きく描かれてるのが夜子ではなくかなたなのは何でだろう? とずっと思っていたのですがそれも一気に解消されました。瑠璃にとって、この物語におけるメインヒロインは始めから終わりまで「かなた」だったんですね。これまでの偶然が必然に変わる、いいどんでん返しでした。 +++++++++++++++++++++++++ 十二章『ラピスラズリの幻想図書館』 おや?十一章はどこへ行った???

紙の上の魔法使い：十章『オブシディアンの因果目録』からTrue Endまで※ネタバレ注意 - 感想の出荷場所

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